キリマンジャロ(1)-メンバーさん

年末年始のキリマンジャロトレッキングの旅行記です。

今回のツアーには、自分のほかに14人の方が参加されていて、最後までいろいろとお世話になりました。

お話上、あとあと登場するかもしれないので、最初にみなさんご紹介。

フィーリングさん

「俺は晴れ男だから晴れる!」と豪語し、高度計やGPSを使わず独自の「体感高度」を語る男。

先生

若い眼科医さん。医療系のことでみなさんから頼りにされることに。ちなみに高山病の薬のダイアモックスは、元は緑内障の薬。

節約さん

富士山のふもとにお住まいの山梨県民。山グッズはお買い得ブランドのセール品で揃えているという、かしこい消費者。相部屋では、必ず自分とペアになっていた方です。

埼玉さん

ぽっちゃり体型ながら、北関東〜東北の山をいろいろ登られている山ガールさん。英文科卒で、ぶらっとアジア旅などもされています。

親分さん

日本百名山のうち90まで制覇したという、ふだんはソロの山やさん。山の基本的なことをいろいろ教えていただきました。

カメラさん

カメラメーカーの技術者さん。お持ちのカメラは試作機で、今回は星の撮影とダイエットが目的だそうです。

宮ママさん&宮息子さん

ご夫婦かと思ったら、親子さんでした。宮古島出身で山好きのママさんが息子さんを誘ったそうです。

社長さん

トレランをされているという、物腰の柔らかい社長さん。次登る山をどこにするかの情報収集も今回のツアーの目的にされていました。

バズーカさん

今回初海外でいきなりキリマンジャロという度胸ある25歳。最年少。83倍ズームのコンデジ?(通称「バズーカ」)を持っていて、望遠鏡役のように。広島から来られたとのころで、一番のご近所さんです。

メガネさん

メガネのメッカ、福井県鯖江市のメガネ屋さん。何事も下調べが念入りで、聞いたことをいかにも見てきたことのように語られます。あと、黒人さんの識別能力がすごいです。

クライマーさん

ふんわりしたしゃべり方に似合わず、本格的なロッククライミングをされているという岡山のおねえさん。過去にピースボートにも参加されていたという国際派。

アイアンマンさん

トライアスロンのうち最も距離の長いアイアンマンディスタンスに参加されているアスリートさん。高校のときは勉強ばかりされていたといい、今もその栄養マニアっぷりに生かされています。

マリオさん

京都の大手ゲームメーカーのデザイナーさん。参加者の中では最高標高となるエルブルス山(5642m)の登頂経験者。

添乗員さん

カナダへのワーキングホリデー中に、アラスカに抜けてマッキンリーに単独登頂したという山好きさん。もともと板前をされていたので、食べ物に対するケアが細やかです。

添乗員さんによると、今回は「いかにも山やってます」という方が比較的少ない回なのだそうです。

キリマンジャロ(2)-高度の測り方

この続きです。

2017.12.31(日) 入国2日目 登山初日

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登山口のマラングゲートの標高はおよそ1700m。ここでGeographicaでのGPSログ取得を開始します。

日本にいるうちに、キリマンジャロのルートマップも載っている「アウトドア地図」をキャッシュとして各縮尺分を取り込んでいたのに、なぜか現地では表示されませんでした(>_<)

そして気圧式の高度計をお持ちの方は、ここで標高をセットしていました。

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まずは樹林帯を歩きます。

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お昼はランチボックス。下界で作り置きしてまとめて持って上がるランチボックスは、毎日同じ中身やけど、このぱさぱさチキンがめっちゃおいしいです。
(運ぶのはポーターさんがやってくれます。)

ある程度登っていて論争になったのが、今標高いくつの地点にいるかということ。

Geographicaは、標高100mごとにアナウンスをしてくれるけど、高度計組の言う標高と100〜200mほどずれています。

こんなに空が開けているところだったら、GPS4つ以上補足してるはずなので、高さもGPSでちゃんと計測できてるはずなんやけどなあ。

スマホと気圧式高度計どっちがあてになるか?

「もしこのGPSの標高がまちがってたら、明日からこの女(Geographica)を黙らせろ!」

とメガネさんが冗談ぽく言います。ひー(>_<)

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そしてこの日の宿のマンダラハット到着時に決着がつきました。GPSは誤差4m。気圧式は100m以上。

それからGeographicaのしゃべる標高は正しいらしいぞ!ということになったのでした。

キリマンジャロ(3)-ロッジ生活

この続きです。

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今回のトレッキングでは、山中はずっとロッジ泊でした。

基本1つのロッジには、表裏2つの入り口があって、それぞれ中はつながっていません。1つの建物に、独立した部屋が2つあるつくりです。

最初の宿泊地マンダラハットのロッジでは、この1区画に2段ベッドが2つの4人部屋になっていました。

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それとは別に、食堂用の大きなロッジが別にあって、ごはんはここで食べます。

ロッジ到着時と、朝目覚め時には、ひとり1杯ずつ洗面器に入ったお湯がもらえるので、体や顔はこれで洗います。

これがけっこう熱い!現地ガイドさんがお湯を表すスワヒリ語で「マジモト」と言いながら渡してくれるけど、これマジでマジモトです。

そして夕食後と朝食後には、自分の水筒を食堂に出しておくと、煮沸殺菌したお湯を詰めて返してくれます。これもマジマジモト。

ふつうの水筒ならすぐ冷めるからいいけど、サーモスとかだとすぐには口をつけられないぐらいの熱さが半日ぐらいキープされます。

そしてトイレは、トイレ用のロッジにあって、小便器のほかには、和式っぽい個室と洋式っぽい個室の両方があります。紙は自分で用意する必要あり。

キリマンジャロ(4)-乾季の雨

この続きです。

2018.01.01(月) 入国3日目 登山2日目

標高約2700mのマンダラハットでの目覚めは最高でした。

といいつつ、夜中1時間おきぐらいにトイレに行っていたので、実際にはそんなにいい睡眠が取れてたわけではなかったのかもしれません。

高山病の薬のダイアモックスを、自分は予防では飲まないと決めて飲んでいなかったけど、飲み始めた人は「トイレが近くなった」とか「手足がしびれる」と言っていました。

「これより上に登って、体調がよくなることはありません。いかに今の状態をキープするかが大事です。」

今のところは申し分ない状態かな。ほかの方も、特に問題はなさそうです。

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最初はまた樹林帯を歩きます。

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そしてこの日森林限界を超えます。

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乾季だからと油断していたけれど、お昼ごろに雨が降り出しました。

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ぐずぐずした天気にまま、15時すぎに2日目の宿泊地のホロンボハットに到着しました。標高約3700mです。

キリマンジャロ(5)-ホロンボハット

この続きです。

2018.01.01(月) 入国3日目 登山2日目

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ルート2番目の山小屋のホロンボハットは、別ルートとの合流点にあることもあり、キリマンジャロでは最大の宿泊地になっているそうです。

今回のツアーでは、ここで1日高度順応を行って、アタック日もここまで戻ってくるので、3度滞在することになります。

ここの標高は約3700mで、ウィルヘルム山のときの最後の山小屋(ピュンデ湖畔)よりさらに高いです。

夕食のとき、少し頭痛がしてきました。ピュンデ湖畔のときと同じような感じです。

その後の経過も同じだとすると、これは夜中には治まるはず。

夜はまた雨になりました。

トイレ小屋が少し高いところにあるので、夜中トイレに行くたびに息が切れました。

キリマンジャロ(6)-高度順応

この続きです。

2018.01.02(火) 入国4日目 登山3日目

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標高約3700mのホロンボハットでの最初の朝を迎えました。

一日の中で一番冷えるはずの日の出ごろの気温がここで8℃ぐらい。標高的には、ここから12℃引いたぐらいの気温が頂上の気温になりそうです。-5℃ぐらいかな・・・?

体調としては、少し風邪のような症状があって、鼻が詰まって、寝ている間十分に息ができていませんでした。朝の血中酸素飽和度が低い(>_<)

高山病予防のために、毎日3〜4リットル水分を取るように言われているけれど、こちらもなかなか飲めません。

食欲はまったく問題なし。

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今日は高度順応のために、標高を4200mほどまで上げて、ゼブラロックという白黒の岩を見に行きました。想像以上にシマウマっぽい!
(体調不良で親分さんが不参加でした。)

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白は塩だそうですが、ほんまかなあ。黒はコケっぽい感じがします。

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ふだんならよく見えるらしい頂上も、連日の天候不良で見えず。

そしてホロンボハットへの帰りにまた降り出しました。

キリマンジャロ(7)-ウィルヘルム超え

この続きです。

2018.01.03(水) 入国5日目 登山4日目

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標高約3700mのホロンボハットでの2回目の朝を迎えました。

おなかの調子があまりよくない以外、体調はばっちり。頭痛もないし、食欲もある。毎日朝晩に血中酸素飽和度を測るけど、だいたい自分が最下位ぐらいです。

ほかのメンバーさんでも、頭痛があったり食欲のない方もちらほらいらっしゃいました。

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ラストウォーターポイント。ここから先、水道や水洗トイレがなくなります。

このあたりからアタック日の登山ルートが一望できることになっていたんですが、今日も天候不順で見えませんでした。

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砂礫の道が続きます。

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お昼前にまた降り出しました。

雨が降ってザックカバーをかけると、水筒が取り出しにくくなって水を飲まなくなり、さらにその後傾斜もきつくなって息苦しくなります。

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そうしてふらふらになりながら、最後の宿泊地キボハットに到着しました。標高約4700m。

これまでの人生最高標高だったウィルヘルム山頂(4509m)をようやく超えることができました。

キリマンジャロ(8)-キボハット

この続きです。

帰国してからの体調不良からようやく回復してきました。

2018.01.03(水) 入国5日目 登山4日目

最後の宿泊地キボハット(約4700m)のちょっと手前から上の記憶は、高度障害のせいか全体的にぼんやりしてしまっています。

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キボハットは、これまでの山小屋とつくりが少しちがいました。

トイレ小屋が別なのはこれまでと同じ。いくつかのベッド小屋と食堂小屋の機能が、1つのちょっと大きな小屋にまとまっていました。

まずはベッド部屋に案内されて、そこでかばんをおろすと、そこで動けなくなってしまいました。

息が切れて、頭痛がして、座っているのに立ちくらみしているような感じです。

ふらふらで自分でかばんが開けられないので、添乗員さんにお願いしてかばんからバファリンを出してもらって飲みました。頭痛はこれで治りました。

1つ前のホロンボハットからやけど、お腹の調子がよくないので、添乗員さんから下痢止めをもらって飲みました。今夜アタックなので、1日止まってくれれば十分です。

16時ごろ、外の気温は14℃ぐらいでしたが、気温のわりにものすごく寒く感じました。

「長時間運動すると、体温を維持する栄養がなくなって寒くなることがあります。トライアスロン完走後にそうなったりしました。」

と、アイアンマンさん。そういうことがあるんですかー。

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そして早めの夕食。

幸い食欲はあったので、食べられるだけ食べました。ウィルヘルムのときみたいに、アタック日は行動食も取れなくなってしまうかもしれないので。

そしてその夜の出発のために、早めにベッドで休むことにしました。

キリマンジャロ(9)-アタック日その1

この続きです。

2018.01.03(水) 入国5日目 登山4日目

22時起床。標高約4700mのキボハットにて。

途中どれだけ天気が悪くても、アタック日だけは晴れて!とずっと思っていたのですが、このとき霧雨でした。

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もともとは年越しそばとして用意してくれてはったカップそばをいただきます。おいしー。

頭痛がするので、手持ちの最後のバファリンを飲みました。

最後のアタックのときには、50ドルで手荷物も全部持ってもらえるプライベートポーターというシステムがあったので、遠慮なく利用させてもらいます。フランシスさんよろしくお願いします!
(山小屋でしか使わないような大きな荷物を運ぶポーターさんが、アタックのときは出番がないので、その空いた手を使わせてもらう感じです。)

ふつうならここで手ぶらになるんですが、自分の場合はカメラをリュックのショルダーストラップに固定してあるので、そのために空のリュックを背負うことに。

ここでアタックルートのおさらい。

ここキボハット(標高約4700m)から、火口のふちのギルマンズポイント(標高5685m)まで、これまでとはうってかわった急斜面を登ります。

ここが富士山でいうところの鳥居のところ。ここまでで一応登頂証明はもらえます。

その先は体調に余裕があれば、本当のアフリカ最高峰のウフルピーク(標高5895m)まで火口をぐるっと回ります。ここが富士山でいうところの剣ヶ峰(標高3776m)。

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ヘッドライトで足元を照らしつつ、ギルマンズポイントを目指して、急斜面をななめにジグザグ登ります。しばらくすると、天気は雪になってきました。

足が冷たくなってきたので、節約さんに事前にいただいていた貼るカイロをつま先に入れます。

体も寒くなってきたので、ダウンのようなものを1枚追加で着込みます。

ウィルヘルムはぬかるみで滑って登りにくかったけど、キリマンジャロは雪で滑って登りにくくなってきました。

キリマンジャロ(10)-アタック日その2

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

日付を変えておきます。

キボハットから先の急斜面でのできごとは、記憶が混濁していて起こった順番がよく思い出せないです。

でも意識がはっきりしていた自覚はあって、プライベートポーターのフランシスさんからときどき

「眠るな!」

と言われたのですが、そのたびに「眠さは全然ないんだ」と返事をしていた記憶があります。

途中休憩のときに座ってしまうと、立ち上がったときにめまいで気が遠くなるので、あまり座りたくありませんでした。

1時だったか2時だったかの休憩のとき、キボハット出発前に飲んだバファリンが切れて頭痛がまたしてきていたので、現地の頭痛薬をもらって飲みました。

「これ相当強いので、下りるまでずっと効いていると思います。」

歩いていると吐き気がして、胃液を何度も吐きました。年越しそばが出なかったので、あれはちゃんと腸まで行ったんやなと思った覚えがあります。

「標高5200mです。」

スマホのGeographicaの標高アナウンスは、それが最後になりました。

キリマンジャロ(11)-アタック日その3

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

雲が切れて、月が出てきました。急斜面の先の方が見えてきました。

何時出発のチームなのか、ずっと上の方にも人が見えます。

「ギルマンズポイントまであと2時間ぐらいです。」

このあたりになると、ふつうにゆっくり歩き続けるということができなくなっていて、

  • 止まって4回大きく呼吸をする
  • 4歩歩く

というような進み方をするようになっていました。

アイスクライミング用の手袋をしているのに、寒さで指先が痛くなってきたので、手を引っ込めて温めるためにトレッキングポールを使うのを途中でやめたような気がします。
(フランシスさんに渡した?)

ふらふらして道を踏み外しそうになったときに、後ろから誰かが支えてくれたような気もするし、それは自分でなく誰かがそうなったのを見ていただけのような気もします。

そしてときどき道端に吐いていました。

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キボハットを出発して約6時間後の5:18に、火口のふちのギルマンズポイント(標高5685m)に到着しました。

「おめでとうございます。よくがんばりましたね。はやしさんはここまでにしましょうか。」

キリマンジャロ(12)-アタック日その4

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

「はやしさんはここまでにしましょうか。」

そうか。客観的に見るとそうなってしまうのか。

涙が出てきました。というより、嗚咽。

ちょっと遠いけど、ウフルピーク、向こうに見えてるじゃないか。

登山口からここまでの標高4000m分の道のりや、その前の9月からの準備が思い出されました。

もともと山頂まで行くことにそんなにこだわりはないと思っていて、まわりの人にもそう話していたけれど、自分はこんなにもウフルピークまで行きたかったのか。

鳥人間コンテストとかで、思ったような記録が出せなかった人が泣いたりしているのを見て、自分の中にそういう気持ちはないんだろうなと思っていたけれど、そうではなかったんだと意外な気持ちにもなりました。

「もう少しだけ、行けるところまで行ってみましょうか。」

そうだ。自分の身体感覚では納得できていないので、もう無理だって思えるところまで行かせてもらおう。あわよくば、いや、血を吐いてもウフルピークまで行ってやる。

全体的にぼんやりしているアタック日の記憶の中で、「血を吐いても」と自分の中で表現したことはよく覚えています。胃液を吐いていたから、そこからの発想かな?

キリマンジャロ(13)-アタック日その5

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

日が出て明るくなってきました。

ギルマンズポイントからウフルピークまでは、標高差は200mぐらいやけど、アップダウンを繰り返します。

足元はずっと雪で、うっかりすると火口側に滑落してしまうような場所もあって、気は抜けません。

そしてまたときどき吐いていました。

あとでほかのメンバーさんに聞いた話だと、自分は話しかけても反応がなく、「ぼろぼろだった」ということでした。

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ギルマンズポイントから2時間ほど歩いた7:15にウフルピーク(標高5895m)に到着。

着いた・・・

ほかのメンバーさんにもいろいろ大変なことがあったようやけれど、結局誰もリタイヤせず、全員ウフルピークまでたどり着くことができました。

あとでわかったことですが、このマラングルートでの全員登頂は、西遊旅行史上初の快挙だったそうです。

キリマンジャロ(14)-下山

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

下山します!

ギルマンズポイント(標高5685m)からキボハット(標高約4700m)までの下り道は、富士山の砂走りみたいに、砂と石が混ざった崩れる道です。

グリップが効かずに、ざらざらと滑ってしまうので、なかなかに疲れます。

ウィルヘルムのアタック日みたいに、何を食べても吐いてしまうんじゃないかと思って、行動食はずっと取っていなかったんですが、下山中に先生からウィダーインゼリーをもらって飲んだら吐かずに持ちました。

その後キボハットで昼食だったのですが、そこでは食欲がわかずにパイナップルばかり食べました。

さらにバズーカさんからもウィダーインゼリーを3つほどもらって栄養補給できたので、なんとかホロンボハット(標高約3700m)までたどり着くことができました。

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2018.01.05(金) 入国7日目 登山6日目

1日・2日目で登った道をそのまま下ります。

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あいかわらずどんよりした天気。結局雨具を使わなかったのは、初日だけでした。

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そしてなつかしの登山口、マラングゲート!

キリマンジャロ(15)-それぞれのアタック日

この続きです。

自分にとってはぼろぼろなアタック日でしたが、ほかのメンバーさんも大変だったようです。

メンバーさんの半数は、アタック日の記憶が飛んでいました。
(自分は記憶があるつもり派だったけど、この旅行記を書こうとして、そうでもなかったことに気づきました。)

埼玉さんとクライマーさんは、眠りながら歩いているうちに頂上まで着いていたと証言。

「10分ぐらい眠らせてくれたらふつうに歩けたのに、眠らせてくれなかったんですよ。」

一番危なかったのが社長さん。

もともとトレランをやっていたこともあって、持ち物の「履きなれた靴」がランニングシューズでした。

それで対応できなくなる場所用に準備していたトレッキングシューズは、今回のために買った未使用品。

結局その履きなれたランニングシューズは、アタック日で履き替えざるをえなくなり、慣れないトレッキングシューズでは歩行が安定せず。

ギルマンズポイントに着く前に、現地ガイドさんから「もう下山した方がいい」という話が出ていたそうです。

・・・あれ?それでどうやって頂上まで行けたのかの話の記憶が飛んでる(>_<)

キリマンジャロ(16)-トレーニングのこと

この続きです。

筋肉の疲労

行きのキボハット(標高約4700m)までは、基本的に毎日距離10km・標高1000mを登るということの繰り返しでした。

高度障害さえなければずっとこれが続けられるかというと、自分の場合はそういうわけではなくて、ホロンボハット(標高約3700m)の高度順応の時点である程度脚に疲労がたまっていました。

そのあたり、トライアスロンとか100kmマラソンとかされているアスリート偏差値の高いメンバーさんに聞いてみると、まったくそういうことはなかったそうです。

体力トレーニングって、こういう効き方をしてくるんやねー。

疲労の蓄積自体が遅くなっているのか、回復力がアップしているか。

低酸素トレーニング

単純な体力トレーニングでは、高度障害には無力のようです。

関東の方の参加者さんの中には、ミウラドルフィンズというところで低酸素トレーニングをされていた方も何人かいました。西遊旅行自体が勧めていたそうです。

ただ低酸素室に入るだけでなく、体もしっかり動かすのでかなりきつかったと。

確かにミウラ組の方は、全体的に高度障害が軽かった印象があります。

ひざを痛めない歩き方のその後

雑誌で読んだひざを痛めない歩き方を今回は実践してみました。

実際ひざが笑うことも痛くなることもありませんでしたが、その代わりなのかなんなのか、下山直後にももがめっちゃ筋肉痛になりました。

キリマンジャロ(17)-ウェアのこと

この続きです。

ウェアについては、アタック日のものだけ記録しておきます。内側から順です。

上半身

こちらもう1枚ダウンを準備していたのですが、出番がなく、これで十分でした。

スマホは確かニュウモラップフーディの胸ポケットか、そのすぐ外に下げていたサコッシュに入れていたのですが、標高5200m過ぎたあたりで寒さで(?)Geographicaが記録をストップ。

スマホ自体の電源が落ちたのかと思ったのですが、同時に起動していたEndomondoではほぼ山頂と思われる高度までの記録が残っていました。

温度計もサコッシュにぶら下げていて、レインウェアの内側に隠れてしまっていたので、温度確認できず(>_<)
-5℃ぐらいやったんかなあ。

追記 2024-01-12
「EndomondoでのGPSログ」がリンク切れになってしまっていたので、ログをGarmin Connectにインポートしたリンクに差し替えました。

下半身

これも十分。問題なし。

雨が靴の中に入らないように、裾には安物のスパッツを重ねています。ウィルヘルムのときにぬかるみ対策で使っていたやつです。

このスパッツ、靴の下に引っかけるゴムひもが切れそうになっているので、そろそろ買い換えないと。

靴が冬用じゃないので、雪の上を歩くと足が冷たかったです。

最近冬用の靴をネットで物色しているのですが、ちゃんとアイゼンがつけられるようなやつは5万円超えるのか(>_<)

スキーのときの装備そのまま。ファイントラックではこれ以上ない組み合わせやけど、手が冷たかったです。

指が分かれているタイプの手袋より、つながっているミトンタイプの手袋の方が温かいらしいので、次があればそういうのがいるかな。

これも十分。もう1枚ドライレイヤーのインナーがあったけど使わず。

ウェアに関しては、今回のために買い足したものは何もないので、それにしては善戦したと思います。

キリマンジャロ(18)-道具のこと

この続きです。

ウェア以外の道具についての記録と振り返りです。

バックパック

いつものウルトラライトのです。荷物があまり多くないと快適なのですが、水をいっぱい入れて重くなると、腰の支えがなくて全部肩にくるのでちょっと疲れやすくなります。

サコッシュ

ウエストポーチだともも上げのじゃまになるので、すぐ出したい小物類はこちらに。

スマホ・ナノタオル・温度計・ヘッドライト・旅のしおり・サングラス・リップクリーム・日焼け止め

あたりのうち、その日使いそうなものを。

あと、手袋をしまったりも。

トレッキングポール

やっぱり下りで重宝します。

手が冷たくなったときにしまいたいということがあったので、手間をかけずに瞬間でたためたらいいのになあ。

ヘッドライト

300ルーメンはオーバースペックでした。今回のツアーだとたぶん100で十分。

アタック日には、明るさを半分以下に抑えて使ったので、23時から日の出までの7時間ぐらいはちゃんと電池が持ちました。寒さでつかなくなることもなく。

カメラ

悪天候のときや手袋のいる高度になると、カメラとしてスマホが使い物にならなくなるので、やっぱりあってよかったです。山頂の寒さでもちゃんと動きました。

メモができない代わりにもっとがんがん撮ればよかったなと思いました。

モバイルバッテリー

結局のところ、20100mAhの1つだけで全行程持ちました。

今回の充電先は

  • 主にGPSロガー(Geographica・Endomondo)なスマホ
  • カメラ
  • ヘッドライト
    だけです。

毎日スマホとカメラは両方充電していたので、ケーブルをさす口が2つあるのはよかったです。

あと、このヘッドライトはモバイルバッテリーからだと、なぜかいつまでたっても充電が完了しないです。

トイレットペーパー

鼻をかむのにもずいぶん使ったので、結局1ロールでは足りずに、ほかの方から分けていただきました。思い返すと、3000mを超すところに行くと毎回鼻をずるずるさせている気がします。

トイレットペーパーでも、ポケットティッシュでもなく、

こういうのを持っていくのが実はいいんじゃないかという気がしています。

Kindle

ふもとに置いていこうかどうしようか迷って結局山に持ってきたのですが、山では一度も使いませんでした。山小屋は相部屋になるので、ひとりで読書という気分になりづらいです。

日焼け止め

今回日焼け止めは必須アイテムと言われていたのですが、初日はほぼ樹林帯で出番なし。その後は天候不良で出番なし。とはいうものの、アタック日は雪焼けでか一発でめっちゃ焼けました。

リップクリーム

え?そんなんいるの?と思って準備していなかったのですが、いります。唇めっちゃ乾きます。

登山口で節約さんから小さいのをいただいて毎日ちゃんと塗っていました。

ドライシャンプーシート

汗をかいた体は、お湯とナノタオルでなんとでもなりますが、シャンプーできない頭はこれで。

液体タイプのドライシャンプーより、ペーパーで拭き取るというスタイルの分、「汚れを取り去った感」があるのがいいです。
(実際どうなのかはともかく。)

拭いたあと濡れて若干べたべたにはなるけど、皮脂のべたべたではないとわかっているので、その認識で気持ちがさっぱりします。

使ったのは、6日間のうち確か3回でした。

キリマンジャロ(19)-拾いもれたネタたち

この続きです。

動物たち

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マンダラハット(標高約2700m)の近くに猿がいました。

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83倍ズームまでいけるバズーカはすごいなあ。カメラの正式名称不明。

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ツリーハイラックス!という動物を撮ったつもりのはず。これもマンダラハット(標高約2700m)のすぐ近くです。

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動物はバズーカ頼み。カメラというより望遠鏡代わりです。

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マンダラハット(標高約2700m)からホロンボハット(標高約3700m)に行く途中に、カメレオンがいました。

おお、ちっちゃい!慣れた現地ガイドさんじゃないと見つけられないです。

卵の黄身

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ふもとのホテルで出たスクランブルエッグですが、ポテトサラダのような白さです。

どうもこっちの卵の黄身は、黄色くなくて白いのだそうです。

でもそれはこっちの卵が変なのではなくて、先進国の卵がわざわざ黄色くしているから黄色いのだとか。

今まであちこち行ってても全然気づいてなかった・・・

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目玉焼き。

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ゆで卵。

これスマホで撮った写真なのですが、実物はもっと白いんです。「黄身だから黄色いはず」と、HUAWEIのAIがリアルタイムで黄色く補正してるんじゃないかと
撮ったときにほかの人とも話していました。

スクランブルエッグは白身ばっかり??

そういえばこのときのもそうやったんかな??

キリマンジャロ(20)-この次の目標

この続きです。これで終わりです。

キリマンジャロは登っていて楽しい山でした。アフリカ大陸に突然ここより高い山が生えたとしても、ここは人気のある山であり続けるだろうなと思います。

「キリマンジャロよりウィルヘルムの方がきつかった」という話を聞いていたけれど、自分の場合はキリマンジャロの方が倍ぐらいきつかったです。

何年か前からキリマンジャロという単語は出していたものの、正直自分が本当に登ることになるとはあまり思っていませんでした。それは、にわかハイカーな自分にとっての空想上のボスキャラみたいなものでした。

それがいろいろなめぐり合わせで本当に頂上に立ててしまい、目指すところを失ってしまったので、次の空想上のボスキャラを決めることにしました。

マリオさんが登ったという、ヨーロッパ大陸最高峰のエルブルス山です。

前にグルジア(現ジョージア)に行ったとき、飛行機から見えた一番高い山がたぶんそれです。あの山脈かっこよかったー。

標高は5621mなので、ギルマンズポイントよりちょっと低いぐらい。でも緯度が北海道ぐらいなので、その分寒い。それほどきつい山ではないけれど、アイゼンは使えないといけないし、雪上歩行もできないといけないとのこと。

日程的には、日本からの往復で9日間ぐらいで行けるようです。

今はまだ無理やけど、がんばればなんとか手が届きそうな気がします。所在地のロシアもまだ未踏国として残ってるし!

競技の意味

トレランっておもしろそうかも。

と、前に思ったことがあったのですが、そのとき

「今度大会があるよ。」

って言われて、タイムを競ったりとかそういうことを
したいわけじゃないんやけどなあと思った覚えが
あります。

トレランに限らず、競技として何かをやることに
あまり意味を感じていませんでした。

この前のキリマンジャロのとき、アスリートな人たちに
いろいろ話を聞いていて発見がありました。

たとえば、

  • トレーニングのやり方が合っているか。
  • 行動食としてどういうものが向いているか。
  • どんな道具を使うのがいいか。

みたいなことが、競技を通じてタイムという
ものさしで見えてくるというのです。

なんでもかんでもタイムをものさしにするのが
いいかはさておき、
「よりよい方法」や「よりよいもの」を探すことは
自分もふだんからやりたくてやってることなので、
その役に立つのなら競技もおもしろいかも。