ぼくはこの休みの間に大切なものを失っていました。
フィリピンに出発するまではいつも通り明るくてそんなそぶりは見せなかったのに。
「長らくのご愛顧を賜り・・・」
ずっと愛してやまなかった駅前の定食屋さんには、暗くなってからも明かりがともることはありませんでした。
フィリピン旅行記第6夜。
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汗だくのマニラとはうって変わってバギオは快適なところでした。日本の秋のような気候です。
飛行機のおじさんは今年にも退職してここで隠居するつもりだと言われていたけれど、それも納得の環境です。ちなみにおじさんは53歳。
・・・
翌日の12月31日、せっかくバギオに着いたのでおじさんにあいさつの電話を入れようと思いました。
海外で公衆電話を使うのは初めて。
ボタン間違うてブビーとか変な音して注目されたらどうしよー。はずかしいやん><
でもここは旅先。どんな音が鳴ってもはずかしくありません!

説明書き通り、まずは受話器を上げて電話番号をプッシュ。すると液晶に値段が出るので、コインを投入。これで3分話せるのか。そして液晶の指示通りに*を押すとコール開始と・・・
トゥルルー
トゥルルー
・・・
うーん。出はらへんわ。
かからなかったにもかかわらず、コインは返ってこない。
しばらくしてまたお金を入れて再トライ。
トゥルルー
トゥルルー
「もしもし。」
おお!かかった!音もクリアや!
今バギオに来ていることを伝えると、おじさんはプリンスホテルにいるので来て会いましょうといいます。
その会話の途中でピーと音がして電話が切れました。
ええー!!今の3分なん!?
これが3分なら、世界中でカップ麺がもっと歯ごたえのあるものとして食されていると思います。
こんな調子だとコインがいくらあっても足りないので、もう自分でプリンスホテルを探して行ってみることにしました。
すみません。プリンスホテルってどっちですか?歩いて行けるところですか?と、通りがかったタクシーの運転手さんに聞いてみました。
「バギオにはプリンスホテルはないよ。」

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