鑑定士の中島誠之助さんのビデオ講演を見てきました。
その中で中島さんは、「古美術を通して、人生を知る」というテーマで4つのキーワードを挙げて、それにそってお話をされていました。
そのキーワードの1つが「第一印象を大切に」。
中島さんまでそんなことを言うの?と最初は思いました。
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第一印象を大切にというのは、どこでも耳にするありふれたフレーズです。
第一印象が大事だから最初に気合いを入れなさいみたいなことを言われることがあるけど、そのこと自体が、第一印象では人はわからないということの裏返しだと思うわけです。
つまり・・・
第一印象で判断されやすいけど、第一印象で判断はできない。
見せるときには大事かもしれないけど、見るときには大事じゃない。
だから、第一印象を大事にする風潮自体いずれはなくなってしまってもいいんじゃない?とひそかに思っていたわけです。
なので、見られる側ならまだしも、こちらが見る側に立つ古美術の話で第一印象を大切にって、どういうことなんやろか?と思っていました。
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聞いてみると、やっぱり「第一印象をよく見せるようにしなさい」という話でも「第一印象で判断しなさい」という話でもありませんでした。
判断が第一印象でできるぐらいに、日ごろからいいものを見て、知識を高めなければいけないというわけです。
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もともと「第一印象を大切に」という言葉は、比較的最近に出てきたものなんだと想像します。
携帯電話や新幹線と同じで、地球の直径が100mぐらいなら必要のない「しかたなしに出てきたもの」ではないかなと。
無数の人が行き交い、情報があふれる世の中では、第一印象で判断し判断される風潮はどうしようもなく止められないものなのかもしれません。
中島さんのお話は、「それならその第一印象の判別の精度を上げればいいんじゃないか」という発想に思えて、確かにそうだと腑に落ちました。
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