人殺しはなぜ禁止されているか

なぜ人を殺してはいけないのか?

という問いには、いろいろな答えが用意されている気がするけれど、どれもいまいちふに落ちませんでした。

「人のいやがることをしてはいけないから。」

もしもこの理屈で禁止されているのなら、殺されたい人なら殺していいことになります。

「命は尊いものだから。」

死刑がいいのなら、「尊くない命」があるということになります。相手のことを「尊くない命」だと思って殺すなら、死刑とやっていることは変わらないはずです。

あと、戦争だと人を殺してもつかまらないということも話をややこしくしています。

最近↓この本を読んでいて知ったんやけど、

小規模血縁集団や部族社会という人口数百人以下の社会では、殺人が死因の大きな部分を占めていたのだそうです。

「集団内の人殺しを禁止した集団」と「禁止していない集団」があった場合、「禁止した集団」の方が労働力や知識が突然失われるということが少なくなります。

なので、「禁止した集団」と「禁止していない集団」が戦争をすると、「禁止した集団」の方が勝ちやすかったようです。

つまり、

人殺しが禁止されているのは、内部での人殺しを禁止した社会だけが今まで勝ち残ってきているから。

戦争だと人殺しをしてもつかまらないのは、勝ち残った社会は内部での人殺しだけを禁止していた社会だったから。

ということで整理がつきそうです。

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