バルカン半島と歩き方(26)-ガイドブックとこれから

この続きです。これで終わりです。

今回は積極的にガイドブックに頼る旅行のしかたをしてみましたが、そのあたりについて考えたことあれこれです。

時間の節約効果

ガイドブックなしで初めての国に降り立つと、本当に何もわからず身動きが取れないので、最初に情報収集活動が発生します。

どういう情報を集めれば身動きが取れるようになるのかはどこの国でもそれほど変わらないので、集まる情報は国それぞれでも、集める作業自体は定型作用になってきます。

1週間なら1週間の旅行の中で、ある決まった時間幅をこの定型作業に占有されることになるのですが、ガイドブックがあるとそこが省略されることになります。

今回ガイドブックがなかったらどんな旅をしていたのかは知るよしもないのですが、ソフィア初日の町での活動時間はきっと短くなっていたはずです。

行動の選択肢への影響

ガイドブックがあると、現地で情報収集をするまでもなく、「ここで何を目指すのか」という選択肢が出発前から提示されることになります。

ガイドブックにすべてが載っているわけではないので、

  • ガイドブックにある選択肢(=X)
  • ガイドブックにない選択肢(=Y)

選択肢には大きくこの2種類があるわけですが、Yをまるごと捨てることをしなければ、Xが最初から手元にある状態はそれほど悪いものではないように思いました。

ガイドブックあってこその旅

今回の旅行では、アルバニア行きがガイドブックあればこそという部分でした。

本にあった「謎の国」という情報がきっかけになり、日程内に行ってソフィアまで戻れるかという実現可能性については、本の情報をベースにネット情報と現地調査の合わせ技での判断になりました。つまり本がなければ行こうと思ってなかったと思うし、行けそうかどうかも限られた時間では判断できてなかったと思います。

あと、今回ガイドブックありなしの差がはっきり出たのが、上海とギリシャ。

どちらも限られた時間での入国でしたが、ギリシャはかなり無理矢理にでも見どころを押さえられたけれど、上海は実は町に出る時間があったのかもしれないのに情報収集しきれず空港待機してしまいました。

思いがけなさ

これまで印象に残っている旅って、トラブルを含めた思いがけないできごとに出会ったりしたときのものです。

「本を見てないと行けなかった場所での思いがけないできごと」というのもありえるとは思うのですが、事前に何も知らない方が「思いがけないできごと」には出会いやすいです。

さらに言えば、ガイドブックを読むにしても読まないにしても、ひとりで判断している限り、旅が自分の度量の範囲内におさまってしまうので、誰かの旅に黙ってついていくというのもおもしろそうかなと思っています。

コメント

読み込み中...