この前のハロン湾ツアーでの話です。
ハロン湾までのバスで隣の席になったのは、ちょっとゴルゴ松本似の気のいいおっちゃんでした(以後「ゴルゴさん」)。
どちらから来られたんですか?
「バーマです。今回は妻と息子と娘といっしょに参加しています。」
バーマ(Burma)は、日本では「ビルマ」と訳される単語です。日本の人は日本のことをジャパンって呼ばないんですけど、バーマの人は今自分の国のことを何と呼んでいるんですか?
「やっぱりバーマですね。『ミャンマー』は軍事政権がつけた名前なので、我々は使いません。バーミーズ(ビルマ人)と呼ばれるのはいいけど、ミャンミーズはいやですね。」
ミャンマーのインターネット接続事情
ゴルゴさんは写真家やジャーナリストもされているそうで、でっかいレンズのCanonのカメラを持っていました。
そのカメラで撮ったという遺跡の町バガンの写真を見せてくれました。
おお、きれい!バガンいいですよねー。ちょうど私がバガンにいたときに9.11があったんですけど、当時インターネットが禁止になっていて数日知らなかったんです。今はもうインターネット使えるんですか?
「Facebookを使うときとかは、別のアプリを起動しないといけないですね。」
ああ、VPNですか。
ゴルゴさんが実際に入れているソフトとしてはこの2つでした。
(AndroidではVPNトンネルは2つ同時には張れないので、実際使うのはどちらか片方だとは思います。混みぐあいとかで使い分けるんかな?)
これってやっぱり違法・・・なんですか?
「合法か違法かは重要ではなくて、これを使えばつながるということだけですね。」
メッセンジャーアプリとしては、WhatsApp・Facebook MessengerのほかにTelegramを使われていたのにお国柄を感じました。
(個人的にとある事情からTelegramをよく使っているけど、おためし旅行1・2で訪問したネパール・タイ・ベトナムではあまり広まっていない印象です。セキュリティが強固なので、何か敵対勢力がいる人達に愛用者が多いです。)
アサイラム
ゴルゴさんは、軍事政権に6か月間拘束されていました。地方に4エーカー(サッカーグラウンド4つ分ぐらい)の土地を持っていて、水を浄化する工場を作ろうとしてたところ、その土地も召し上げになってしまいます。
ベトナムにはこの前日に来たばかりで、このあとバンコク・バリ島・シンガポールを経由してアメリカに来月渡る予定だといいます。
シンガポールのアメリカ大使館で、アメリカ人のサポーターの人と落ち合うことになっていて、その準備の書類も見せてくれました。
なんでまっすぐシンガポールに向かわないんですか?
「アメリカのビザを申請するときに、入国スタンプがたくさんあったほうがリッチな人だと思われて通りやすいみたいなんです。」
難民になるわけではないんですか?
「難民ではありません。アサイラムです。」
あさいらむ・・・?
「外国で政治的な迫害を受けている人を受け入れる制度です。」
そういうのがあるんですね。グリーンカード(アメリカ永住者カード)と何か関係があるやつですか?
「3年いるとグリーンカードがもらえるんです。」
あとで調べると、アサイラム(Asylum)とは亡命者のことでした。
(そんなことも知らんかったん?という声もあるとは思うけど。)
難民とのちがいは、申請を受け入れ国の外でするか中でするかということのようです。外なら難民で、中なら亡命。いったん何かしらの方法でアメリカに入って、そこで亡命申請をするということなんかな。
ゴルゴさんの娘さん
ゴルゴさんの娘さんは7歳です。とてもかしこい子で、息子さんとちがって特別な教育を施したとゴルゴさんは言っていました。
ゴルゴさんの英語は朴訥なアジア英語なんですが、娘さんの英語はディズニー英会話のCMに出てきそうなネイティブ発音。
夫婦間で話す言葉は現地語のように聞こえるのですが、娘さんは100%英語しか話しません。
“Hi, mammy. What is it?”
窓のブラインドの上げ下げをするひもをつかんでお母さんに聞いていました。

ボートに乗っていると「あいさつ大好きー!」と言って、まわりのボートの人にあいさつしまくっていたり、サルを見かけると「サル大好きー!」と言ってサルの一挙手一投足にびっくりしたり、まわりをほっこりさせていました。
うん、この子ならどこの国に行っても大丈夫な気がする。
彼女にとっても、このベトナムやそのあとの国への訪問は大事な「おためし旅行」になっていそうに思いました。
よい引っ越しを!
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