裁判を傍聴する

この前の朝、「裁判の傍聴をしなくては」と思って目が覚めました。それ以来「裁判の傍聴」がToDoリストに入っています。

そのときどんな夢を見ていたのかは覚えていないけれど、きっかけとなったできごとには思い当たるふしがあります。

まず、いつも国会図書館に行くときに最高裁判所の横を通るというのがひとつ。

もうひとつがこのニュース。強盗犯が被害者の抵抗にあって死んでしまったという事件なんですが、

正当防衛って日本ではほとんど認められることがないということをクラヴマガ関係で最近知ったので、この事件はどういう扱いになるんだろうと思っていたわけです。

そもそも裁判の傍聴ってやったことがないので、この事件に関わらず一度どんなものなのか経験してみたいと思っていました。

どこで傍聴するか

一番ついでで寄りやすい最高裁判所は、事件の内容そのものというより、一審・二審の裁判プロセスの検証をするところだと聞いたことがあるので、いわゆる「ふつうの裁判」が行われるわけではなさそう。

かといって家から自転車でも行ける簡易裁判所だと、罰金刑までのものしか扱っていないようなので、地方裁判所ぐらいがちょうどよさそう。

市川市からだと千葉の地方裁判所は遠いので、国会図書館から歩いて行ける東京地方裁判所に行ってみることにしました。

首都にも「地方」裁判所あるんやなあ。そっか、東京地裁。

実際に行ってみる

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最初東京駅似のここかと思ったら、これは法務省。

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東京地方裁判所はその隣で、東京高等裁判所と同じ建物になっています。

入口にはセキュリティゲートがついていて、空港の簡易版みたいな荷物チェックがあります。身分証明書などは不要で、何しに来たの?とかも聞かれません。

傍聴する裁判を選ぶ

どんな裁判が行われているのかというのは、ネットとかでは公開していないようで、建物の中に掲示されている開廷表を見ます。写真撮影禁止。

開廷表が紙で掲示されているものは、事前に傍聴券が配られるシステムになっている注目の裁判みたいで、飛び込みでは傍聴できないようでした。それ以外のものについては専用端末を使って一覧を見ます。

そのとき13時半すぎだったんですが、13時半開廷で初審のものが1件あったので、指定の部屋に行ってみることにしました。

タイの方の不法滞在の件のようです。

法廷

部屋の入口は木の扉になっていて、中が見えません。時間的にはもう始まっているけど、思い切って開けてみると意外と部屋がせまくてどきっとします。みんな近い。

部屋の広さとしては、小学校の教室ぐらい?

後ろ3mぐらいが傍聴エリアになっていて、映画館みたいな5人がけの座席が2×2の4セット設置されていて、定員は20人。10人ちょっとぐらいが傍聴しています。「満席だと傍聴できません」と扉には書いてあったけど、満席かどうかは開けないとわかりません。

扉を開けたまん前が傍聴席の左端。うっかり被告人席に迷い込んでしまうというようなことはないです。

裁判の流れ

不法滞在ということは刑事事件なので、入ったときには向かって右側の検察の方が警察で把握している事実関係の読み上げをしていました。ぼそぼそとめっちゃ早口。

それを通訳の方がタイ語に同時通訳しています。

その後被告人質問が弁護側・検察側・裁判官からあって、検察側が懲役1年を求刑。弁護人は、罪状に異議はないが情状酌量の余地ありとのことで、執行猶予を求めます。

そして10分休憩をはさんで判決。

懲役1年、執行猶予3年。被告は異議があれば高等裁判所に上告せよということで閉廷。その時点で14:20ぐらいだったので、所要50分ぐらい。

はー、これゲームの逆転裁判より早いかも。

早口だったのもよくある定型パターンだったからやろし、被害者もいなくてもめる相手もいてへんからやろなあ。あと、この裁判費用は被告に求めないという話もあったので、時間をかけて人件費を無駄にしないためというのもあるんかな。

事件概要

被告人は最初タイで借金をして技能実習生として日本に来たけど、そこで暴力を受けて逃げ出した。

その後日本で職を転々としつつタイに送金していたが、コロナで帰国できないままビザが切れる。

延長手続きのことも知らないまま、町で警察の職務質問にあい、不法滞在が発覚し逮捕。

不法滞在は、自分もうっかりするとやってしまいそうで身近な話題だったので、実際こんな感じになるのかと身につまされました。

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