池谷裕二さんの脳科学の本は、出たらだいたい読んでいます。
でもなぜかこの本だけ(?)はずっとKindle版が出なくて、Amazonのほしい物リストの底に最初期からずっと居座り続けていました。
それを今週国会図書館で連日借り続けて、ようやく読み終わることができました。おもしろかったー!これKindle版出たら買うわー。
この本は中高生とのやり取りを収録したものということで、一般向けの本よりもやさしい内容なのかと思ったら、現役ばりばりで化学や生物を勉強している人たちとの対話ということで、逆にいつもより専門的なところまで掘り下げられた話になっていました。
記憶って、なんとなく脳の中では電気的な動きの中に保持されているというイメージを持っていました。パソコンでたとえると、RAMに入っているような。なので、一度全停電のようなことが起こると、動きがなくなってしまうので全部失われるのかなと。
でもこの本によると、脳の最小単位の神経細胞は、ごく単純なルールに従ってお互いのつながりを強くするか弱くするかを変化させていて、そのつながりの強弱自体に記憶情報が含まれているということでした。
(「興味ある人はこのあと残って」のくだりから続く巻末付録の数学の行列の話より。何度も経験したことはしっかり思い出せて、経験の浅いことはふわっとしか思い出せないということも、ごく簡単な数学モデルでシミュレーションできてしまうという実験。)
ここからは勝手に思ったことやけど、死んだ人からフレッシュな状態で脳を取り出して保存できれば、たとえまったく動いてなくても、それぞれの神経細胞のつながりの太さから全記憶が吸い出せるということになりそう。原理的には。
確かアインシュタインの脳ってどこかに保存されてたと思うけど、あれから何か記憶が取り出せてしまったりするんかな。
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