中華圏おためし放浪大陸編(9日+帰国後振り返り7)-モバイル回線の挙動

通信の話の続きです。

各SIMが利用する現地通信キャリア

中国の大手通信キャリアには、

中国移動(China Mobile)
中国電信(China Telecom)
中国聯通(China Unicom)

ユーザー数順にこの3つがあるという話でしたが、今回利用したSIMがそれぞれどの通信キャリアをつかむのか上海で調べてみました。

★楽天モバイル

手動で選べる選択肢は

  • CU 3G
  • CMCC 4G
  • CU 4G
  • CTC 4G(禁止)
  • CMCC 2G
  • CBN 4G

この6つで、自動選択だとCMCC 4Gが選ばれていました。一番大手の中国移動(China Mobile)のことかな。ドコモ的なところ。

ちなみに最後のCBNというのは、

中国広電網路のことのようです。日本だと大手3つの次ということで、楽天モバイル的なところになるんかな。

★Nomad

こちらも手動で選べる選択肢は

  • CU 4G
  • CTC 4G(禁止)
  • CMCC 2G
  • CMCC 4G
  • CU 3G
  • CBN 4G

この6つで、順番がちがうだけで選択肢自体は楽天モバイルと同じ。自動選択だとCU 4Gが選ばれていました。3番手の中国聯通(China Unicom)のことかな。ソフトバンク的なところ。

★空港で買った游伴伴の物理SIM

こちらは

  • CTC

これ一択。2番手の中国電信(China Telecom)のことかな。au的なところ。

たまたま3つのSIMでキャリアがばらけてくれました。

今回の旅行中電波が入らなくてこまったというのは、初日空港からマグレブ(リニアモーターカー)に乗っているときに、一時游伴伴の物理SIMの回線が圏外になったときぐらいで、ほかは地下も含めてだいたいいい感じでつながっていたと思います。

モバイル回線はどうやって金盾を回避しているか?

外国人用のSIMだと金盾の影響を受けないみたいな話は聞くけれど、それってどういうしくみになってるの?

ということで、現地で楽天モバイルの回線にテザリングでChromebookをつないで中国のサーバにtracerouteを打ってみました。

traceroute ch.com
traceroute to ch.com (180.153.29.33), 30 hops max, 60 byte packets
1 _gateway.lxd (100.115.92.193) 0.073 ms 0.028 ms 0.022 ms
2 100.115.92.25 (100.115.92.25) 1.670 ms 1.579 ms 1.515 ms
3 192.168.26.7 (192.168.26.7) 7.204 ms 7.051 ms 6.982 ms
4 10.248.0.1 (10.248.0.1) 486.396 ms 494.509 ms 486.263 ms
5 172.29.2.250 (172.29.2.250) 489.505 ms 497.665 ms 497.556 ms
6 103.124.3.177 (103.124.3.177) 497.464 ms 484.609 ms 103.124.3.179 (103.124.3.179) 494.948 ms
7 103.124.3.170 (103.124.3.170) 497.863 ms 489.175 ms 103.124.3.168 (103.124.3.168) 490.762 ms
8 103.124.3.12 (103.124.3.12) 491.970 ms 103.124.3.14 (103.124.3.14) 487.172 ms 487.061 ms
9 8.244.133.189 (8.244.133.189) 486.918 ms 587.406 ms 587.219 ms
10 tky001bb00.IIJ.Net (58.138.98.213) 612.042 ms 611.921 ms 611.861 ms
11 * 4.15.125.54 (4.15.125.54) 645.709 ms tky001ix54.IIJ.Net (58.138.100.54) 611.719 ms
12 202.97.51.189 (202.97.51.189) 645.463 ms 645.236 ms 203.215.237.9 (203.215.237.9) 611.156 ms
13 * 202.97.43.133 (202.97.43.133) 610.858 ms 202.97.97.77 (202.97.97.77) 610.713 ms
14 202.97.12.193 (202.97.12.193) 644.450 ms * *
15 202.97.94.238 (202.97.94.238) 643.914 ms 61.152.26.77 (61.152.26.77) 675.957 ms 101.95.120.157 (101.95.120.157) 647.882 ms
16 101.95.207.18 (101.95.207.18) 650.699 ms 124.74.166.14 (124.74.166.14) 653.544 ms 61.152.24.97 (61.152.24.97) 613.961 ms
17 222.73.35.102 (222.73.35.102) 657.247 ms 101.95.225.158 (101.95.225.158) 653.379 ms 124.74.166.218 (124.74.166.218) 613.636 ms
18 222.73.35.126 (222.73.35.126) 613.511 ms 222.73.35.130 (222.73.35.130) 613.368 ms 222.73.35.98 (222.73.35.98) 613.273 ms
19 * * *
20 * * *
21 * * *
22 * * *
23 * * *
24 * * *
25 * * *
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27 * * *
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29 * * *
30 * * *

最後ch.comに到達していないのが気になるところではあるけれど(PINGは通るのに)、

各ホップのIPアドレスがそれぞれどこの国なのか調べてみます。

(ホップ1〜5:プライベートIPアドレス(シェアードアドレス含む))
ホップ6〜8:日本
ホップ9:アメリカ
ホップ10:日本
ホップ11:アメリカ
ホップ12〜18:中国

するとこんな感じに。
(ちなみにNomadの回線で同じようにやってみると、プライベートIPアドレスの外側がすべて無応答でした。)

グローバルIPアドレスとしてはいきなり日本のから始まるので、IPネットワーク的にはVPNを使っていないのに日本にいるのと同じ扱いです。

これはahamoの図やけど、こういう国際ローミングのしくみの中の謎の「提携」のところで金盾というか国境を越えてしまっているみたいです。

中国側は「国際ローミング金盾」みたいなものを作ろうと思えば作れるはずやと思うけど、あえてやってないっていうことなんかな。

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